『SD1Merrillを買って使ってみて「世間で勘違いされているな。」と思う部分を簡単に纏めてみたいと思います。』のアップデート版を書いてみた。 SD1Merrill #photo

SD1Merrill
自分が過去に書いた記事に新ブログが負けているのが悔しいので・・・(^_^;)
っというのは冗談でSD1MerrillもファームウェアやSIGMAPhotoProの改善で発売直後より良いカメラになったと思うのでもう一度整理してみようという試みです。

SD1Merrillは高画素なのか?:
ここは相変わらずメーカがミスリードしていますね。
以前よりはマシになったと思いますが・・・
現在ではWebサイトには「記録画素数4,400万画素(4,704×3,136×3層)」と書かれています。
前のblogにも書いたようにSD1Merrillは今風の言い方をすると15.8MP機です。
他社の入門機と同程度ですね。
下手にpixel数を多くされてもRAWファイルが巨大過ぎて扱い切れないので調度良いバランスだと思います。
私は500pxにもSD1Merrillで撮った写真を投稿していますがpixel数で不足を感じる事は無いですね。
中判カメラで写真を撮るプロで無い限り不足を感じる事は無いんじゃないですかね?
ユリ

SD1Merrillは赤が飽和し易い?:
異常に飽和し易いです。
ただ・・・私の気のせいかもしれませんがファームウェアのVer.1.03から少しマシになったような気がします。
デジタル一眼レフカメラってのはどのメーカのカメラでも赤は基本的に飽和し易い色ですがSD1Merrillは特に飽和し易いです。
ただどんな赤でも飽和し易いという訳では無くて有る特定の赤だけ飽和し易いような気がします。
人工の赤は普通に撮れて自然の赤は飽和し易いような・・・?
あるいは純粋な赤は飽和し易くて少し違う色の混じった赤(オレンジっぽいとか)は飽和し難いとか?
っで、「SD1Merrillは赤が異常に飽和し易いから使い物にならないのか?」っていうとそんな事はありません。
RAWで撮影する人は周囲の光量にもよるとは思いますが露出補正-1で撮影しておけば現像でなんとかなります。
jpeg撮りする人は被写体の色に合わせて露出補正を臨機応変に変える等工夫が必要でしょうね。
赤い花

SD1MerrillはRAW撮り専用カメラ?:
意外とjpeg撮りでも行けます。
私は一時期SIGMAPhotoProの遅さに嫌気が差してjpeg撮りしていました。
ただやはりこのカメラの真価を発揮するためにはRAW撮りした方が良いと思います。
SIGMAPhotoProもVer5.3になって処理速度が以前より早くなりましたし色収差の補正もできるようになりました。
またこれは私が実践しているオススメの方法なのですがSIGMAPhotoProには一括現像機能があってこれである程度のクオリティーには自動で仕上げる事ができます。
Aperture等で出来上がったjpegファイルを微調整する事でさらに良く仕上げる事もできます。
jpeg撮り以外眼中無い人はCanonやNikonのデジタル一眼レフカメラを使った方が良いと思います。
普通の写真を普通に撮れて普通のデジタル一眼レフカメラライフを送れると思います。
ただRAW撮影現像に興味がある人は・・・SD1Merrillも選択肢に入れても・・・
いやSD1MerrillにはAdobeやAppleのRAW現像ソフトが対応していないという致命的な欠点があるのでオススメでは無いですね。

Flowers shining in the dark

jpeg撮りApertureで調整

SD1Merrillはレンズを選ぶ?:
どうなんでしょ?
発売直後は「下手なレンズを使うと画像にブツブツが出る。」とか2chには「実質SIGMA_MACRO_70mmF2.8_EX_DGの一択」等と酷い事を書かれていましたが・・・
私は以下に示す2つのレンズを使っていますがどちらでも問題は無いですね。

特にSIGMA18-200mmF3.5-6.3Ⅱ_DC_OS_HSMは爆安の高倍率ズームレンズで・・・世間では「写りは二の次」と思われているレンズだと思うのですが・・・問題無いですね。
以下に示すように結構綺麗に撮れてます。
葉桜

SD1Merrillは動きが遅いカメラなのか?:
私の感覚ではAFも速いですし、メニューもサクサク動きます。
動きが遅いという事は無いと思います。
でも一箇所だけ。データのI/Oが決定的に遅いんです。
当たり前ですよね。他社の画像センサの三倍のデータ量なんですから速度は三分の一で当たり前です。
SIGMAの様に市場で部品を調達してカメラを組み立てるメーカではしかたがない部分だと思います。
NikonがD4で取ったように「データI/Oが遅い?じゃあXQDって言う高性能な新しい記憶メディア作ちゃおうぜ。」ってアプローチだとカメラ一台50万円とか普通になっちゃいますから。(笑)
FoveonX3センサでお金を使っているんだから他の部分は極力安くしないと。プロ用のコスト度外視のカメラじゃないんだから。
コストと性能のバランスを考えるとSD1Merrillは良い線行っていると思います。
SIGMA18-200mmF3.5-6.3_DC_OS_HSM短くした状態

SD1Merrillは偽色が出ない?:
FoveonX3センサは理論上偽色はでません。
では実際にはどうなのか?
光飽和は起こします。
以下に示す写真で赤枠で示した所にパープルフリンジが発生しているのがわかるでしょうか?
blogサイズじゃわかりませんね。私も等倍にしないとわかりません。(^_^;)
私が言える事は「基本的には偽色は発生しないが強い光が入ると光飽和を起こしてパープルフリンジが発生する。ただしα900等のベイヤー配列方式の画像センサのカメラと比較すると圧倒的に発生し難い。」と言う事です。
また「カメラは光学機器である以上レンズによっては色収差やフレア等は発生します。」という事ですね。
私の様にパープルフリンジに耐えられなくなった人は試してみる価値のあるカメラだと思いますよん。
SD1Merrillでパープルフリンジ発生

SD1MerrillってISO感度は低感度しか使えない?:
ISO400までは躊躇なく使えます。
ISO800も・・・行けます。以下に示す写真はISO800で撮った写真ですが高感度ノイズ的な物は等倍で見ても見当たりません。最近の他社のカメラが高感度当たり前になってしまったので見劣りしますが・・・普通に使えると思います。「SD1Merrillが高感度に弱い。」じゃなくて「他社のカメラが高感度に強い。」んだと思います。
響橋

SIGMAPhotoProって遅くて使えない?:
遅いです。
ただしVer5.3でだいぶ改善しました。
我慢できる程度の速度にはなったと思います。
一括現像等と組み合わせて上手く付き合って行きましょう。
SIGMAPhotoPro531

結局SD1Merrillは買いなの?:
う〜ん。コダワリの問題だと思います。
正真正銘のデジタル写真が撮りたいなら他に選択肢は無いでしょう?
ベイヤー配列方式の画像センサは限りなく写真に近い絵を作って出力する訳で・・・
モノクロ限定ならLeicaMモノクロームって選択肢はありますが、フルカラーで色補完しない画像センサは現状FoveonX3センサ以外無い訳ですから。
SD1Merrillはボタン類の配置が絶妙でファインダーから目を離さずに絞りやISO感度の等調整ができます。
個人的にはα900よりもボタン類の配置は使い易いですね。
また左手でレンズを外すようになっていて、外したらそのまま右手でリアキャップを付けられるようになっている等、使えば使うほど「よく考えて作られているなぁ・・・」と実感するカメラです。
個人的には気に入っています。
「じゃあオススメ?」って聞かれると・・・癖が強いカメラなので・・・(^_^;)
自己判断でお願いします。
ペンギン

3 thoughts on “『SD1Merrillを買って使ってみて「世間で勘違いされているな。」と思う部分を簡単に纏めてみたいと思います。』のアップデート版を書いてみた。 SD1Merrill #photo

  1. ピンバック: 愛機紹介(SD1Merrill編) | marbee's blog

  2. ピンバック: 「白いコスモス」皆様からの助言を取り入れてRAWから現像し直しました。 SD1Merrill | marbee's blog

  3. ピンバック: iPhone5のカメラの紫問題は「仕様」だそうで・・・やっぱソニー製の画像センサってパープルフリンジが発生し易いのかな? | marbee's blog

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