RAWで撮影するのは撮影後に試行錯誤するためでは無いのか? SD1Merrill #SD1 #SIGMA

SIGMA

昨日の記事には熱心なSIGMAのユーザの方からTwitterで意見が来ました。
彼曰く「SIGMAPhotoProで16bitTIFFに現像して自分の好みのレタッチソフトで仕上げれば良い。」と。

私は反論しました。
「16bitTIFFではファイルサイズが大きくなり過ぎる。将来的な事も考えると保存しきれない。」と。

彼の反論曰く「16bitTIFFは一時的な中間ファイルとして使えば良いので写真が完成したら消してしまえば良い。」と。

 

恐らく彼の言っている事は正しいのでしょう。
自らの写真を確立していて迷う事が無い程のレベルに達しているのならばそういう事が可能なのでしょう。

残念ながら私はそんな高いレベルに達していません。
写真の現像の際には何度も試行錯誤します。
一度完成させても数日後に「やっぱり違うような気がする。」と一から現像し直す事も・・・(^_^;)

また私のような迷える子羊の為にRAW撮影という手段があるのだと考えています。
だから私はRAWで撮影しています。
RAWの現像ソフトとは快適に試行錯誤できる代物でなければならないと思っています。

 

AdobeのPhotoshopLightroomやAppleのApertureと比較してSIGMAPhotoProは少し違うRAW現像ソフトです。

以下に列挙してみたいと思います

元ファイル非破壊では無い:
SIGMAPhotoProはRAWファイルにパラメータの変更内容を書き込むようです。
AdobeやAppleのRAW現像ソフトが元ファイルには手を入れません。
どちらが優れているという事は無いと思いますがAdobeやAppleのRAW現像ソフトの方が「何をやっても何度でもやり直せる。」と言う安心感があるのは確かだと思います。

パラメータ変更結果を明示的に保存指示しなければならない:
AdobeやAppleのRAW現像ソフトはパラメータの変更を作業ログとして常に記録しています。
一度作業を中断してソフトを終了させても次回開いた時には以前の状態で開かれます。
一方SIGMAPhotoProは「設定の保存」という動作を行わないと保存されません。
これもどちらが優れているという話では無いと思いますが、AdobeやAppleの方式の方が試行錯誤し易いのは確かです。

サムネイル一覧の表示速度:
SIGMAPhotoProはサムネイルの表示が遅いです。
X3Fファイルにはカメラがjpeg現像した結果も埋め込まれているとどこかのブログで読みましたので、恐らくサムネイルを表示する度に「一枚一枚RAWファイルを開いてjpegを読み出しリサイズしてレイアウト」という事を行なっているのでしょう。
一方AdobeやAppleのソフトではサムネイルは別に保存しているのでしょう。
サムネイルの表示は速いです。

サムネイル一覧の表示内容:
SIGMAPhotoProではRAWに埋め込まれているjpegデータにはRAWの現像結果は反映されないのでしょう。
表示されるサムネイルは現像を行なっても変化しません。
「どの写真は現像が済んでいて、どのファイルはまだなのか?」サムネイルから判別する事はできません。
AdobeやAppleのソフトではパラメータの変更結果がサムネイルに反映される上、パラメータの変更を行なった印のアイコンも付くのでサムネイルの一覧表示で「どの写真は現像が済んでいて、どのファイルはまだなのか?」一目で判別できます。

 

機能の有り無しを書き出すとキリが無いのでこの辺りにしておきます。
SIGMAPhotoProにはすべての写真に同じパラメータを適用して一括で現像する一括現像という機能があります。
私も利用していますし、16bitTIFFを使う人も使っているのでしょう。

勘違いして欲しくないのは「SIGMAPhotoProはカメラ付属のRAW現像ソフトとしてはよく出来ている。」と言う事です。
私はSONYのソフトしか経験はありませんが、SONYのそれは触る気にすらなりません。
SIGMAPhotoProはカメラ付属のソフトとしては十分以上に高機能です。
頑張っていると思います。
カメラに付属してくるソフトな訳ですからAdobeやAppleのRAW現像ソフトのようにお金を取るソフトと比較するのは酷という物だと思います。

でも・・・だからこそ・・・「自分の写真を確立している人はSIGMAPhotoProで十分」、「私のように迷える子羊はお金を出してAdobeやAppleのソフトに頼る。」という選択肢があってしかるべきと思います。

 

AdobeやAppleがなぜSIGMAのRAWに対応しないのか?
私のような普通のユーザには知る由もありません。

以前も書いた様にSIGMAのカメラシステムはハードウェアとしては素晴らしいです。
しかし私のような未成熟な人間には「AdobeやAppleがRAW対応していない。」という事実によって・・・使い込むには敷居の高いシステムとなってしまっているのは確かだと思います。
またProの方も作業効率を考えるでしょうから・・・
「AdobeやAppleがRAW対応しない。」という事実が「このカメラシステムを諦める。」という大きな要因となっている事は容易に想像できます。

せっかくの素晴らしいハードウェアなのに・・・もったいない・・・と思います。

1 thoughts on “RAWで撮影するのは撮影後に試行錯誤するためでは無いのか? SD1Merrill #SD1 #SIGMA

  1. ピンバック: Foveonのモノクロームモードに思う事。汎用のRAW現像ソフトでは無理なのでSIGMAPhotoの使い勝手を改善して | marbee's blog

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